まずは、7月14日(金)から予告なく臨時休業に入ってしまいお客様にはご不便をおかけしてしまい大変申し訳ございませんでした。お詫び申し上げます。また、このまま再開することなく閉店することにいたしました。
臨時休業してすぐに再開のつもりでいましたが、店舗環境のうち“自然”にかかわることが原因だったため事態が収まるまでに時間がたってしまい、その期間にお店のやりくりやあり方など様々なことに考えを巡らせた結果、これをきっかけとして閉店することに決めました。
最後に、お客様と店頭にご挨拶をしてから店じまいをするというのが理想ではありますが、このまま自然消滅してしまうことお許しください。
この5年半を振り返ってみますと、これまで店舗を続けてきた動機としては、やはり当店のコーヒーを気に入ってくださっているお客様がいるということが大きくありました。
しかし、この半年でコーヒー以外にも生活必需品をはじめあらゆるものの値上げが大きく、コーヒーの需要はありつつもこのような状況と同期するように消費ペースが下がり、店舗という形で続けるかどうか考えていました。
一方、商品づくりという点においては常にその時々でベストと思う風味を作り、その風味に慣れたころに「もう少しこうしたい」という新たな目標を思い描き、改善し、達成し、また繰返しということで取り組んできました。その結果、昨年末にはかなり高いところまで登ってきたような実感がわきました。
大会順位やメディアによる外部評価を受けたり、箔の付いた原材料を使うことで高みを目指してきたわけではないため、“達成感”のあとは良くも悪くも安堵感を感じていました。もちろん、小さな取組みは無数に出てきますが、それはもはや漕いで進んでいるというより、流されて進んでいるような感じで、それはそれで穏やかで悪くはないと思いつつ、このように達成感があるタイミングでいつもその舟を降りることになることが多く、また今回もかと気持ちを切り替え始めてます。
心残りは、最後に仕上がったブラジルの中深煎りが「ふつうに美味しく」、これを皆様に飲んでいただきたかったということはありますが...
オープンしてから5年半の間 当店を訪れて下さった方々に感謝申し上げます。ありがとうございました。
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